春は空気がとても乾燥している。ドライアイの方、アレルギー症状のある方、お肌が荒れ気味の方にとっては乾燥は大敵。でも、乾燥が重要となる作業がある。それは、「燻製」。スモークサーモンを作るときの最重要工程。フィレに塩をして24時間以上漬け込み、塩抜きをして、乾燥させる。約一日外気と冷蔵庫で乾燥させたら、翌日早朝から燻製を始める。春は、風向きが変わりやすく、燻製は大変。しかし、空気が乾燥しているので仕上がりはいい。冬の寒さを体験したサーモンは、春になると程よく脂がのり、身がしまっている。一年の中で春はサーモンにとって最高の季節。乾燥した空気も相まって、春に作った燻製はとても良い仕上がりとなる。燻製するときのポイントはいくつかある。外気の湿度が低く、朝と昼間の気温差が激しく、天候が良いことが重要なポイントとなる。しかし、春は天気が変わりやすく、この条件を満たす日は少ない。よって、出来上がる「燻製」も少ない。でも、この時期の「燻製」はやっぱり良い。